鬼は外、想いは内

節分は「鬼は外、福は内」と豆をまき、
一年の無病息災を願う日本の季節行事です。
節分という言葉には「季節の分かれ目」という意味があり、
寒さの厳しい冬から、少しずつ春へと向かう節目の日でもあります。

鬼とは、目に見える存在だけではなく、
不安や悲しみ、心の中に溜まった重たい気持ちを指すこともあるのかもしれません。
そうしたものをそっと外へ送り出し、
これからの時間に、穏やかな気持ちや温かな想いが訪れるよう願う――
節分には、そんな意味も込められているように感じます。

一方で、
大切な存在への想いまで外に出す必要はありません。
ともに過ごした時間、交わしたぬくもり、
心の中に残るその想いは、これからもずっと「内」にあっていいものです。

静かに手を合わせること。
ふと思い出して微笑むこと。
それもまた、福を招く大切な時間なのではないでしょうか。

寒さはまだ続きますが、
季節は確実に次の章へと進んでいます。
節分という節目の日、
心の中を少しだけ整え、穏やかな春を迎える準備をしてみてはいかがでしょうか。